70代ラブです。引退してもうすぐ2か月が経とうとしています。引退してもまだ心は完全には離れ切っては無いようで、いろんな大学のFacebookを漁ったり、後輩のブログを読んだりと、なんだかんだヨットのことを考えています。そりゃそう、4年間考え続けてきて、急に辞めまーすと言って辞めれるもんでもないんだろうなと思っています。
今回は引退ブログということで、思ったことをつらつらと綴っていこうと思います。
引退して時間がたっても未だに悔しい気持ちがあります。中国インカレで両クラス突破できなかったこと、全日本インカレでそもそも出場することすら出来ず、470としても結果を残せなかったこと。
2年生の頃から、70代は皆そろって全日でシングルを走れたら気持ちいいやろなーと思いながらヨットに乗ってきて、3年生では少しずつみんなのことも考えだして、4年生では自分の成長とチームのことと考え抜いて。それでもインカレを勝ち抜く実力は足りていなかったことを蒲郡の海で痛感しました。牛窓セーラーお得意の軽風が多めのコンディションですら、ほとんど前を走れなかった。完敗でした。
ただ岡山大学ヨット部に入ったことに後悔はありません。ヨットという魅力的なスポーツと、面白くて、尊敬できて、ちょっとだけ変な仲間たちに出会わせてくれたことに本当に感謝しています。ずっと憧れていた先輩方になれないことは途中で悟り諦めましたが、人間的に成長することもできました。一色さん新歓してくださって本当にありがとうございました。
僕の話はこれくらいにして後輩たちにメッセージを残すとすれば、岡大ヨット部が突き抜けるにはどこかで突然変異が必要なんだろうなということです。いつぞやメメさんとした話で、生きとし生けるものは生物であれ、組織であれ、動的平衡であるという話をしたことがあります。妙にしっくりきてて、他にも本を読んだりしたので、今日はそのお話を少し。
動的平衡とは生物の話でざっくり言えば、古い細胞を破壊して、代わりに新しい細胞が出来て、結果見た目はそのまま、というやつです。組織で言えば、人が入れ替わっても組織はそのまま続くと。確かになと。部員が多少変わっても組織がそのままの形を保ち続けます。となれば僕たちがぶち当たる壁は去年もその前も、10年前も20年前も、もしかしたらぶち当たっていた壁かもしれません。そのあたり、悩みつつも、先輩に早めに相談すれば、割とすぐに答えが見つかるのかもしれません。先輩たちも通ってきた道なので。
ただ、今まで岡大ヨット部が成していない入賞という目標を目指すにあたっては、何かを変える必要があったわけです。現状維持で今までやってきたことを続けているだけだと、結局たどり着く先はたぶん今年と大して変わらない位置になる気がします。コロナ禍の中でいろいろ去年とは変化をつけたつもりではありましたが、結果は残せず、両クラス出場すらも叶わず終わりました。つもり、で終わっていたのでしょう。目標を達成するために、その環境に適応するために、何かを変えて1年間取り組んでいくわけです。
で、変化についてですが、突然変異は生物だとたまたま起こったり、環境が変化したときにそれに適応した個体だけが生き残るのだと思います(違ったらごめんなさい)。ただ組織において、変化は自発的に起こすことが出来ると思います。どんな要因をどんなふうに変えるのか、これが各代の工夫であり、色になると思ってます。これからは71代の色をしっかり出していって欲しいです。他の大学がほとんど活動していない閉鎖的な牛窓にいて自分たちだけで活動していては外的な刺激を受ける機会が少ないので尚更自発的に変えていく必要があります。もちろん全部を変える必要は無くて、素直に継承した方がいい部分だってたくさんあるのでバランスを取りながらという感じになるんでしょうか。
変化するためにも自分で考えることを続けてほしいです。人間は意識しないと今までやってきたことを良いこともそうでないこともそのままやることが多いと思います。習慣とか生物学的に言えば恒常性ってやつでしょうか。だからこそ変わる為、うまく、強くなるためには問題意識もって、当事者意識もって、考える。自分と向き合う。そうした先に結果があって、人間的成長があると思います。
長くなってしまいました、まとめると考えて動け、脳死で現状維持は死、ですかね。
もう次のインカレまで残り11か月ほど。あっという間に来てしまうので、一回一回の練習を大切にして頑張ってください。最近はハーバーには行けてないですが、そろそろ行こうと思っているので、また一緒にヨットに乗りましょう。
最後に、僕自身本当にヨットを通じて多くの人にお世話になりました。そして迷惑もかけました。関わってくださった全ての人に感謝しています。今度は自分が少しでも現役に貢献できるように頑張っていきたいと思います。
以上で終わります。ありがとうございました。
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