こんにちは、スナイプリーダーを務めていた73代のぼさつです。
全日が終わってからもう何週間か過ぎてしまいました。新しい体制で部活が動いているのを見て少し寂しいと思いつつ改めて引退したんだなーと。引退してからは全然帰ってなかった実家に帰ったり新しいバイト始めたり昼まで寝てたり普通の大学生生活を送っています。
さて、引退ブログですが、自分の苦悩について書くのか、チームについてかくのか色々考えましたが、もう最後のブログなので全部思うがままに書きます。自分が
「この4年間どういうモチベーションでヨットに向き合っていたのか」
について語ろうと思います。4年間の軌跡なので長くなりますが付き合ってください。
1回生のときはコロナの影響もあり、ヨットに乗る機会があまりありませんでした。ただその中でも、初めてインデッキのタックしたときにあがりから褒められたのを今でも鮮明に覚えていますし動画もちゃんと保存してます。そこから自分の動画があれば何回も見直して次はああしたい、次はもっと上手くしたいとイメージトレーニングをして乗る機会があれば実践するみたいなサイクルをしてました。そして代交代してスキッパーをしたかったのですが諸々あってクルーになりました。当時は嫌でしたが、今となってはこの経験のお陰で自分は大きく成長しました。「どうせクルーやるなら同期で1番上手くなって来年スキッパーに転向してやる」気持ちでクルーしてました。
2回生はある意味自分のヨットに対するモチベーションが大きく変化した年でした。レースメンバーとして部長さんと30310に乗ってました。部長さん速いし自分もクルーそこそこできるから前走れると思ってました。が、実際はレースになると全然前走れなくて精神的にキツかったです。艇内の雰囲気は最悪であのときは1番ヨットに乗りたくなくなった時期でした。ただその中でも前を走る瞬間があって嬉しいときもありました。しかし、それは自分の力じゃなくて部長さんの力で走れただけでなんとも複雑な感情でした。そして迎えた中インでは良い結果を残すことができませんでした。
71代の卒部式のとき、中インで負けた悔しさ、申し訳なさが溢れ出て涙が止まりませんでした(今思い出すと恥ずかしいですが)
ただのヨットというスポーツに自分はここまで熱くなれるんだと思いました。
そこから自分は「中インで勝つ」という目標に向かってヨットに向き合いました。
スキッパーに転向してからはリーダーをしつつ、自分の実力も上げつつ、74代育てるためにクルーしたりと練習量は他のスキッパーと比べて圧倒的に少なかったです。それでも他のスキッパーに絶対負けないように意識してました。そして岡大で歴代最強スキッパーを目標にしてました。
あとはどんな強風でも楽しむ!という意識で一緒に乗ってたエイトを上手く洗脳できたと思います。
3回生からはだいぶスキッパーとして慣れてきて練習でも前走れるようになりました。ここからヨットに乗ることが楽しくなってきて部活に夢中になってました。自分が意識していたことは
「再現性のあるセーリングをする」
ということです。これは漫画のブルーロックからパクっているんですけど、ヨットで勝つために重要なことだと思ってます。
ヨットは1発勝負ではありません。何回もレースして順位を決める競技です。しかし、トップセーラーは安定して上位を取れている。ということは単に運だけで上位を走ってるのではく、前走るためにナニカ再現性のあるセーリングをしていると考えました。
なので自分は練習で前走ったときはなぜ前を走れたのか、またはその感覚を体に染み込ませる。ダメだったときはどの時にどうすれば前走る可能性があったのかを考えることです。あくまでも再現性を高めるためにしてるので結果論で反省するのはあまりしませんでした。
そうしたお陰なのかレースでは結構順位は安定して走れるようになりました。
そして待ちに待った中インでは惨敗。悔しいという感情と大差で負けたことの絶望を感じました。
そして最後の年になりました。
このままじゃまた中インで負ける、そう思っていました。正直またスナイプリーダーはやりたくなかったです。中インで負けたのにまたリーダーするのも変な話です。カッチンみたいに何も縛られずに自由にヨットに乗りたいと思ってました。それでもリーダーに選ばれて。それでも信じている同期がいる、中インで勝ちたい気持ちがあるならやるしかないと思い覚悟を決めました。
最後の1年は一瞬でした。平日にどんな練習するばいいのか考えて実際牛窓行くと無風で頭を悩ませたり、色々ありました。
とにかく後悔のないように全力で、チームを引っ張れる存在になれるように、そして中インで勝つために1年間夢中でヨットに乗り続けました。
しかし、結果としては3点差で3年間夢見た勝利は掴めなかったです。今振り返ると自分がもっと1位を取れば、あの時コースをミスらなかったらなど思うと本当に悔しいです。
ただ、当時全てのレースが終わったとき、悔しさよりも達成感がありました。この2年報われなかったかもしれないけど自分のやれることはやった、多分そう思ったのでしょう。
今年は運良く全日に行くことができました。中インが終わってから来年に向けて後輩を育てるべきなのか全日に集中するべきなのかわからなかったです。ブレることもありましたが、全日でしか味わえない景色を後輩に見せることも自分たちに残された役割なのではないか、と考えるようになってから練習に集中することができました。
そこから全日に向けての体力作り、体重調整、知識を詰めこむ、最後まで全力で取り組むことができたと思います。
残念ながら結果は誇れるようなものではないですが、何回か前走ることもあって全日で1回15位取れたのはここまでの努力が反映されたのかなと思って嬉しかったです。
最後のハーバーバックのとき全てが終わった安堵感よりも、もっと前走れるはずなのにという悔しさを感じました。あれ、引退するのに変ですね。どうしてもまだ自分はやれるという感情が今でも残ってます。どうしましょうか、引退した後も続けましょうか。次は470に乗りたいなー。まあそれはまた考えよう。
ここまで長々と書いていきましたが、74,75,76代に言いたいことは来年の中インで勝って下さい。そしてヨットというスポーツを楽しんでください。僕からの願いはそれだけです。
ここまで岡大ヨット部を支えて下さったOBOGさん、スナイプのコーチングでは岩本さん、安部さん、そして保護者の方々、ハーバーの関係者や職員さんなど多くの人に支えられてました。今まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。
言いたいこと全部書いたのでもうスッキリです。また機会があれば練習いきます。まぁ今週末行くんですけね。
Comentarios