新しく470リーダーを務める73代のルーシーです。つい先日中インに負けて流れるように一連の儀式を終え、来週からは73代と74代の活動が始まります。お題は「中インを振り返って」ですが、僕は去年の代交代から印象的だったことを書いていこうと思います。
忘れもしない一発目の練習。いきなり強風でめでたいさんと4092に乗って、ポンツーンを出てしばらくした後にブローにしばかれ記念すべき初沈。からの完沈。半沈まで起こしてさぁよっこいしょ。目にもとまらぬスピードで往復ビンタを喰らいました。これにはさすがに心が折れました。冬の洗礼を浴びた瞬間でした。
2回目の練習からはこないだまでのペアであるシジミさんと乗りました。スキッパー転向ほやほやということもあってかあの冬一番沈をしていたのではないのでしょうか。オーバーヒール沈、ジャイブ沈、トラッピーズ外してない状態でタックしてアンヒール沈など一通りの沈を経験した気がします。当然くそ寒かったしくそ辛かったですが、家に帰ると「あ、なんか、今日、がんばったな、うん」と思ってました。変態ですね。でも日に日にできることが増えて成長をひしひし感じて充実していました。持論ですが、この世の快楽のうち上位5つに「成長をしっかりと感じること」はあると思います。74代の皆はこの冬をよだれと鼻水を海に流しながら一緒に快楽をびしゃびしゃ浴びましょう。(海水ではない。あれは快楽である。)
5月からレースに出るようになりました。これまでレースは見ているだけのものでしたが、いざ自分がそれをするとなると訳が分からなすぎて一瞬で終わった気がします。不安定な船の上で一日の大半を過ごすことのきつさを知りました。飯もトイレも船上でするなんて陸上ぬくぬくパンピーだった僕からは想像できない世界でした。やはりレースに出ると勝ち負けが目に見えて意識せざるを得ないです。そのあたりから日頃の練習からもっとこうできるのではないかと考え始めるようになりました。2回生とは言え71代にとっては今年で終わりなんだし是が非でも結果は必要。なんとしても間に合わせないとという気持ちでした。コース引きやタックポイントなど本来クルーがやるべきことも全部シジミさんにまかせっきりでした。できなくて当然ではありますがちょっとずつ考え始めたのが6,7月あたりだったと思います。あまり主張はしなかったものの「もうちょいでタックかなぁ」と考えていました。それがうっすら当たるようになり動作もスムーズになった気がします。冬の「気合い!根性!筋肉!」という脳内とは明らかに違っていたという意識がはっきりありました。
7月に入って勝負のシーズンになると、1位をとっていきったポーズで写真に撮られる妄想を繰り広げました。だが現実はそんな甘くなく、公式戦で結果は残せませんでした。練習レースでは良い順位をとれてたので、中四も良い順位をとれると思っていたし、中インも上位を走れると思っていました。なんででしょうね。まあ悔しい。普通に腹立つ。中インに関しては明確なミスがありました。メンタル面でもそうなのかもしれないですね。個人的にはそのミス以外に心残りなことはありません。割とやりきった感があります。強いて言うならリーチングとランニングの練習をもっと積んでなければいけなかったと思っています。試合でいきなり対応できなかったので。それに関してはレースメンバー全員が口を揃えて言います。あの程度で燃え尽きていては勝てない。今はそう思います。
しかし、喜ばしいことに我々にはあと2年あります。この中インでの経験はきっと今後に活きます。活かさなければいけない。活きることが約束されている。良かったね「中インの経験」君よ。74代は16人います。数は力なり。各々が各々の成長を遂げれば僕らは最強になれるポテンシャルがあります。僕はそんな未来が待ち遠しい。来年再来年のレースではしっかり勝って、OBOGさんと笑顔でバーゼルを引きたい。
71代の清々しそうなブログのあとに、まだ現役を過ごす人間の吐きたてのガムぐらいねっちょりした感情をつづったブログが続きます。お楽しみに。
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